Windows 11 で Android アプリが動かせるように。Windows Subsystem for Android、Amazon Appstore のプレビュー開始

投稿: 2021年10月22日
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Windows 11 (Insider Program) で Android アプリが動かせる Amazon Appstore が Insider Program 向けにリリースされました。 現状 利用には幾つかの前提がありますが、実際に触ってみました。

Introducing Android™ Apps on Windows 11 to Windows Insiders
https://blogs.windows.com/windows-insider/2021/10/20/introducing-android-apps-on-windows-11-to-windows-insiders/open_in_new
  • Windows 11 Insider Program ベータチャネル(以上) で米国ベースの Amazonアカウント等が必要。現状、基本的には米国ユーザー向け
  • Amazon Appstore を起動してアプリを立ち上げてみる
  • 実体は Windows Subsystem for Android (WSA)
  • Kindle アプリも起動できたが・・
  • Windows 11 Insider Program ベータチャネル(以上) で米国ベースの Amazonアカウント等が必要。 現状、基本的には米国ユーザー向け

    Android アプリは Amazon が提供する Amazon Appstore (Preview) 経由でダウンロードできるようになっていますが、 利用するには以下のような前提事項があります。

  • Windows 11 Insider Program ベータチャネル(か Dev チャネル)
  • Windows の地域設定を米国に設定
  • 米国ベースの Amazon.com アカウントでのサインイン
  • PC の BIOS/UEFI で仮想化が有効
  • 日本で利用する場合、ハードルになるのは 3つ目じゃないかと思います。 米国の住所ではない Amazon.com アカウントで試してみましたが、サービス提供地域外、ということでトップ画面の表示にも行きつきませんでした。 (以下のような画面表示)

    画像_windows11_android_2.jpg

    また、わざわざ書かれてませんが、Windows の言語設定を日本語に変更すると起動しないアプリが複数あったので、基本 English 前提だと思います。 (米国前提の提供なので、日本語のテストとかもまだされてないと思われます。ちなみにソリティアは日本語に変更しても利用できました・・)

    Reddit のスレッド等を見ていると、ADB (Android Debug Bridge) で Developer モードの Windows Subsystem for Android に繋いで .apk ファイルからサイドローディングしてインストールする方法などが書かれていて、実際に試してみるとサイドローディングもできるようですが、 オフィシャルな内容ではないので自己責任での実施になるかと思います。 サイドローディングしなくとも、正規のアプリを利用する方法があったので実際に起動して触ってみました。

    Amazon Appstore を起動してアプリを立ち上げてみる

    Amazon Appstore アプリを起動すると「Windows Subsystem for Android」のプロセスが起動してきました。 このプロセスの上で Appstore や個別のアプリが動くようです。

    画像_windows11_android_1.jpg

    ログインすると Windows 上の 1つのアプリ(ウィンドウ) として以下のような画面が表示されました。アプリの数は数十程度です。

    画像_amazon-appstore_1.jpg

    Appstore のウィンドウ内でアプリがダウンロードでき、Open すると新規ウィンドウが開いてアプリができるようになっています。 以下は Subway Surfers というゲームを起動した際の画面で、背景は Excel です。 また、アプリは複数同時利用できます。(ただ、ちょっと利用した範囲ではアプリが落ちる頻度が上がりました)

    画像_windows11_android_3.jpg

    実体は Windows Subsystem for Android (WSA)

    Amazon Appstore を起動すると WSA のプロセス WsaService.exe と WsaClient.exe が起動するとともに、 VM用のプロセスが起動してきました。

    vmmemWSA という名前の WSA用 VMプロセスは、自分のPCだと 起動した時点で 1.2GBのメモリを確保し、 アプリを開くとあっという間に 2GB近いメモリ利用に加えて 16コアの CPU のうち10%以上を 常時使い続ける状態になったので それなりの PCでないと現状は利用が厳しいかもしれません。(WSL と比較しても大幅にリソースをくってるので今後に期待)

    WSA は専用の設定画面が用意されており、Developer モードを有効にすると ADB ツールで接続する、ということもできるようになっていました。

    画像_windows11_android_4.jpg

    また、Developer 設定で詳細な設定もできるようになっており、以下ような分類などで合計80個以上の設定項目を画面上でできるようになっていました。

  • デバッグ設定
  • ネットワーク設定
  • 入力設定
  • 描画設定
  • ハードウェアアクセラレーションレンダリング
  • USBメディア
  • 監視
  • アプリ

  • 画像_windows11_android_5.jpg

    Kindle アプリも起動できたが・・

    マイクロソフトのアナウンスでも Kindle アプリが使えるよ、ということが言及されていたのでダウンロードして起動してみました。 アプリ内で購入もできるので、Amazon.co.jp も対応したらうれしい人ももしかしたらいるかもしれませんが、 個人的には Windows の Kindle アプリでよいのでは、というのが現状の感想です。 とりあえず WSA の起動に時間がかかるのと大量にリソース(メモリ/CPU) を食うので、今後それらが改善してこなれてくると良い感じになるかもしれません。

    画像_windows11_android_6.jpg
    Android 向けに書いたアプリが小さな対応で Windows でも動くというのはほんとに隔世の感があります。
    今回の Amazon Appstore のアナウンス、マイクロソフトとアマゾン双方でお互いリンクを貼りあって紹介しており、 この分野に関してはグーグル含めて「共通の敵」がいる構造になっているのを感じさせてくれます。